下回り洗車

下回り洗車

車検で入庫した車は、すべて下回りを洗車します。下回り洗車というのはボディーの洗浄ではありません。タイヤハウス、エンジン回り、フレームの中など、整備する上で綺麗に洗わないと故障個所がわからない部分があるので、まずは洗浄します。

工場の外には洗車場があり、土間に埋め込んだ油圧式のリフトがあります。そのリフトで前輪を持ち上げて、リアはリアバンパーにジャッキ式のリフトを掛けます。

そうすると、大型自動車はジャッキアップされ宙に浮くような形になります。結構怖い光景になりますが、こうしないと大型自動車の下部は洗えません。

洗浄の時は、油分を分解する洗浄液を使用し、前輪、プロペラシャフトやエンジン回りに洗浄剤の原液を掛け、スチームで洗います。その時はカッパを着用する方もいますが、自分は使用しません。

洗浄する時に気を付ける部分は、前輪のキングピン付近のグリス、各部分のオイル漏れを点検し、漏れている部分を重点に洗います。かなり時間が掛かる作業ですが、洗いながら故障している部分の点検を行います。

オイル漏れが多い部分では、エンジンフロントケース付近や、トランスミッションリアオイルシール付近を点検し、オイルが漏れた跡があれば洗浄を重点にします。後輪付近では、エアーサスペンション付近に付着している汚れを落とします。

この時にエアーが漏れているかを確認しますが、エアーサスペンションが漏れていると交換しなければなりません。

このように、車検整備に入る前の洗浄作業は、非常に大事なことになります。特にダンプカーを洗浄する時には汚れ方がひどいので、洗うのには時間が数倍かかります。

ダンプの場合は、走行距離は少ないですが、土砂などを運んでいる場合、かなりひどい汚れになるのです。きれいになっていく車体は気持ちいですけどね。